Strengths and Future JRCSの強みと未来
JRCS Strengths JRCSの強み
輸出入の99%以上が海上物流、
将来もなくならない生活の基盤。
四方を海に囲まれ資源の乏しい日本は、原油などの燃料資源や工業原料などを海外から輸入、加工・製品化して輸出することで経済成長を遂げてきた歴史があります。今も、中国、アメリカ、ドイツに次ぐ世界第4位の「貿易大国」です。そして、輸出入の手段として99.5%が海上輸送に頼っており、海事産業は日本の経済を根幹から支えている産業と言えます。今後、世界の人口は増加し貿易量や荷動きも増えると予想されることから、将来も決してなくなることのない成長産業と見られています。JRCSは日本国内にとどまらず、世界各国にサービス拠点をもっています。グローバルを舞台に、船舶の航行に欠かせない多様な製品の開発から製造、販売、アフターサービスまで一貫して行ってきました。今後も海上物流を支える存在として、責任と誇りをもって取り組んでいきます。
創業以来、75年以上にわたり培ってきた
世界トップレベルの技術力。
JRCSは、1948年、船舶用無線、航海計器の販売からスタートし、今では、航行に高い安全性と正確性が求められるLNG(液化天然ガス)運搬船へ、航行のデータを計測する計器類などの「計装システム」と、配電盤をはじめとした「動力システム」を、世界で初めて一括で提供したメーカーとなるまでになりました。多様な製品に対応し高品質を保つため、すべて国内で自社開発、生産しており、全世界で8,000隻を超える船舶に当社の製品が使われていることが信頼の証です。さらには、船舶の延命のためのシステム換装や老朽化によるトラブルを予防する定期点検、船員のメンテナンス能力向上を目的とした技術研修などにも注力しています。将来にわたりお客様に安心してご採用いただける製品開発、アフターサービスの向上に努め、世界中の海で、効率的かつ安全な航行をサポートしていきます。
SDGsをいち早く取り入れ、製品自体が社会課題解決に貢献。
今、あらゆる企業活動において、SDGsが欠かせないテーマとして取り沙汰されています。私たちJRCSは、創業から現在に至るまで、さまざまな事業を行ってきました。そのいずれもSDGsに紐づくものと誇りを持っています。例えば、近年は製品の開発・製造のみならず、アフターサービスに力を注いでいます。この、「良いものを長く使いたい」というお客様のニーズに応えた取り組みは、SDGsの1つ「つくる責任、つかう責任」を果たすことにつながると考えています。また、二酸化炭素発生の少ないガスヒートポンプで駆動する空調設備の採用や、従来の「溶剤塗装」から環境や人体に優しい「粉体塗装」に変更するなど環境負荷の低減にも努めてきました。私たちの製品を使い続けていただくことが、ユーザーにとってのSDGsを意識した行動となり、社会課題の解決に貢献していくことを信じて事業を行っていきます。
The Future of JRCS JRCSの未来
海上物流を支えてきた経験を陸上の社会インフラへ。
船舶が海上を航行中に万一トラブルが発生した場合、陸上とは違って、容易に助けを求めることができません。広い海をさまよい、重大な事故につながる可能性もあります。それゆえ、船舶に搭載される製品には高い精度と品質が求められ、他業種からの参入が難しい業界です。そういった環境下で培った技術はいうまでもなく高水準であり、今、私たちは海洋という枠を超え、陸上の社会インフラや工場設備などに製品を提供し始めています。私たちが、海上物流でお届けした荷物が、陸上にたどりついた後にも滞りなくエンドユーザーに届くようにとの想いを込めて、海上物流を支えてきた技術とノウハウを、陸上の物流、そして産業を支える基盤にしていかれるよう取り組んでまいります。
海運業界の課題を解決するDXをJRCSから。
海運需要が高まり業界が成長するにつれ、現場で働く人々には、常に新たな知識や技術の習得、緊張感ある乗務が求められています。労働環境を整えていくことは、業界全体で取り組むべき大きな課題です。JRCSは2018年4月、開発に船舶DX部門を創設し、infoceanus(インフォシアナス)というブランドのもと、デジタルプロダクトの開発を進めています。例えば、航海士がブリッジからずっと海上をウォッチし続ける作業を機械に任せることで、ストレスからくるヒューマンエラーをなくし安全航行をサポートするようなことも可能です。海運業界各社がパートナーシップを組み、推進している無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」では、無人運航の実現に欠かせないソフトウェアとしてこのinfoceanusが活用されています。今後も舶用業界の未来を拓くDXの推進に貢献していきます。
今、JRCSと聞いても、ご存じの方は少ないかもしれません。でも、いつか、例えば遠く離れた国のカフェででも「JRCS?それは船舶を支えるメーカーだろう」と言われるよう、世界的な認知を目指し、常にチャレンジ精神を忘れることなく、新たなモノづくり、サービス開発に取り組んでいきます。