制御設計
Control Design
Ryohei
Kubo
制御設計
図面と向き合うだけが、
設計じゃない
久保 良平 / 2015年入社
地元で縁のある会社だと知り、
親近感がわきました。
高校卒業後に地元である下関を離れ、関西の半導体部品のメーカーに就職しました。そこでは技術職として機械のメンテナンスや生産ラインの調整を行っていたのですが、入社から3・4年経ったころ、長時間の残業などで精神的にきつくなったことと、地元に帰りたいという想いが重なり、退職を決意。転職活動していたときに、ハローワークからJRCSを紹介していただいたのが入社のきっかけです。私は地元の工業高校を卒業しているのですが、JRCSについて調べてみると同じ高校の先輩や後輩が多く入社していたことが分かって。自分とのつながりというか、ご縁を感じました。前の職場と比較して、休日休暇制度や福利厚生が充実していたことも入社を決めた理由です。
入社後は検査課で3年、製品の検査業務に携わった後、アフターサービス部門で半年ほど船内でのメンテナンス業務を経験し、現在の制御設計課に配属。今年で6年目になります。
船舶の命とも言える機械を
オーダーメイドで設計。
制御設計課では、船舶内の主要機関の制御・監視を行う機関監視制御盤の設計を行っています。船舶内には、エンジンや発電機などさまざまな場所にセンサーが付いており、この機関監視制御盤は、各所から上がってきた電気信号を交通整理し、安全な運航を支える船舶の命とも言える装置です。お客様からの仕様書をもとに盤上に装備する機器のレイアウトや配線の振り分けを決めて、電気回路を図面に落とし込んでいくのが私たちの仕事なのですが、単純に図面が書ければ良いわけではありません。基板につながる配線の電気や電圧を考慮し、干渉が起こらないようにするなど、船や電気に関する知識も必要です。そもそも制御盤は一つひとつが船舶に合わせたオーダーメイド。お客様の要望をいかに汲み取り、具現化していくかも腕の見せ所と言えるかもしれません。
制御盤の設計は基本的に一人が1案件を担当し、自分の設計した制御盤が搭載され就航するまでに1年から1年半ほどかかります。搭載された状態を実際に目にする機会はほとんどありませんが、関わった船が就航したニュースをテレビや新聞で見かけることもあり、設計者としての達成感を味わえる瞬間です。
設計は、人と関わる仕事。
他部署の方とのやりとりも、魅力です。
「設計」は、図面ととことん向き合うのかと思いきや、人との関わりが重要な仕事だと感じています。社外であれば、造船所や部品メーカーとのやりとりが頻繁にありますし、社内の各部署からは、自分が書いた図面に対して毎日のように問い合わせや相談が寄せられます。相手の話をよく聞いて要望を汲み取ると同時に、自分の考えを伝えるスキルが必要になることはもちろんなのですが、そんな中で後工程のさまざまな部署の方と密に関われる楽しさも実感できています。
他社を経験した自分だから言えるのですが、JRCSは穏やかで優しい人が多いですし、職場の雰囲気もすごくいい。社員の意見を尊重して、積極的に取り入れる風土も当社ならではだと実感しています。実際に、上司との面談で話した自分の意見を、業務に生かしてもらえることも多く、モチベーションにつながっています。
上司からの後押しもあり、今期から業務改革推進室のメンバーになりました。経営層の想いと現場のアイデアを結びつける組織横断のプロジェクトで、今期で2期目。1期目以上に改革を推し進めていく方針で、私自身も設計部門の課題や作業工程の改善などを進めていきたいと張り切っています。
複数のチームを掛け持ちするほど、
フットサルに熱中。
子どものころからサッカーをしていたこともあり、社内にフットサルクラブがあることを知って迷わず入部。それ以来、社内外複数のチームに所属し掛け持ちでプレーするほど熱中しています。フットサルを通して社内に多くの顔見知りができたことは、入社直後の不安解消や、会社のことを知るのに役立ちました。さらに、設計に配属になってからは他部署と関わる機会が増えたため、業務でのやり取りでもプラスに働いています。目標は、多くの大会に出場して、より高みを目指すこと。市のリーグで上位を狙おうと日々練習に励んでいます。
前職では業務に追われて趣味を楽しむ時間も取れませんでしたが、今は休日もしっかりとれて、プライベートも充実。仕事とプライベート、メリハリをつけて働ける今の環境に、家族も喜んでくれています。
教えられる立場から教える立場へ。
多くの気付きを、成長の糧にしたい。
昨年から入社2年目になる後輩の教育担当になりました。教えられる立場から教える立場になって感じるのは、人に教える難しさです。相手の立場に立って分かりやすく説明するためのスキルを磨かなければいけないと日々痛感しています。私自身は、最初に検査課に配属されたことで、JRCSの製品がどんな役割を担い、どんな機能があるのかを理解した上で、制御設計に携わることができて幸運でした。対して後輩は、最初の配属が制御設計です。自分がこれまで学んできた経験や気付きを一つずつ伝えながら、後輩の成長を後押しすると同時に、私自身も一緒にスキルアップを目指していきたいと思います。